私は、20代の頃に地元にUターンで帰ってきました。東京での仕事がうまくいかず、地元で別な仕事につくためでした。

新しい仕事は不動産関係の営業職で、仕事で使うため車が必要となり、親から100万ほど借金して購入することにしました。

会社からは借り上げ制度として、ガソリン代とプラスアルファの補助が出るので、おいおい返していくつもりでした。ところが、その仕事は基本給がとても安く残業代もないためほぼ歩合制のような感じ、車の補助もガソリン代にもとても足りず、とても借金の返済にまわるほどの収入は得られません。

とにかく、営業成績を伸ばさないと、赤字になるような待遇だったのです。それでも毎日頑張って、何とか仕事がうまくいくよう、一生懸命働きました。

しかし、ある日交通事故に合ってしまい、車は廃車。保険も新たに購入できるほどは下りず、結局また親から借金をする羽目に。

そして、その後も営業成績はあがらず、2年後結局クビになりました。自信を失った私はそれから半年ほどニート状態となり、自堕落な日々を過ごしていましたが、ある時父親が、言いました。「利息が増えるが大丈夫か?」。一瞬えっ?と思いましたが、驚いたことに、父親は私に貸したお金について、返済までは迫りませんでしたが、利息を計算してひそかに課していたのです。

そして、年明けからの返済プランを提示してきました。さすがに驚きましたが、飄々と説明して、借りたものは親であったも返さんといかんと笑いながら説教され、目が覚めたような気がしたのを覚えています。

それから、1年ほどして、小さな会社に就職。細々とではありますが、その借金は少しづつ返済しております。

そして、その返済分から、結婚して出来た私の息子つまり孫に小遣いをくれています。借金もさることながら、今はとても親に感謝しています。